かき初めという素晴らしい風習
あけましておめでとうございます、イザークです。
中世の錬金術師であるイザークですが、日本人が1月1日に寄せる思いは素晴らしいと感じています。
数日前からあちこちを掃除してまわり、日々の生活では気づかない汚れを落とし、
新年のあいさつをしたためたカードを事前に発送し、
その日を迎えるために特別な料理の買い出しや準備をし、
前日である12月31日も特別な日として様々なセレモニーやしきたりがあります。
正月関係のセレモニーで思いつくだけでもこんなものがあります。
初日の出のご来光に臨んだり、
お年玉を頂く嬉しさ、あげる喜びの笑みを見たり、
ななくさ粥のさわやかな苦みを楽しんだり、
にしめの地域差をしらべて文化の多様性を感じたり、
いやはや、本当にこの国のお正月は様々な楽しいことがありますね。
そのなかでも、やはり新たな年に最初にやること「初○○」や「○○初め」で気持ちを新たにする姿勢には感激します。
全てを取り入れるのは難しいですが、イザークは毎年欠かさずかき初めを行っています。
親戚や親しい人のあいさつ等々が落ち着いたころ、
風呂に入り身を清め、
自室で一人心を静め、
理想とするイメージが描かれた手本を前に、
左手で紙を押さえ、
右手で自らのフデを取り、
心の赴くままに、ただ一人ひたすらにかく。
事が終えた後は残心を十分に取り、
現実感をゆっくりと取り戻していく中で、新年への気持ちを新たにする。
この時に訪れる時間こそ、まさに錬金術師が追い求めた賢者の石、生命の雫、それを具現化するものであると信じています。
今年も幸多からんことを。