速すぎる梅雨入りの割には梅雨前線がまだ南に
どうもこんにちは、イザークです。
今週のお題が「そうめんの季節、きてます」だそうで。
そうめんとか冷や麦は当然のことながらコムギでできています。
このコムギという作物、温暖なところだとイネの裏作で作れるので、
コメが無くなってきそうなタイミングで収穫でき、非常に助かります。
しかしコムギには「穂発芽」と言われる現象があります。
一般的に、多くの植物種子では「休眠」と呼ばれる状態に入ります。
休眠に入ると、たとえ発芽に適した条件になっても発芽はしません。
種子が出来てすぐ発芽すると、その後に生育に適さない季節(イネの場合は秋にタネが出来てすぐ冬が来る)が来ることが多く、死にます。
こういった生育に適さない季節を回避することができます。
で、このコムギ、休眠が無い。全くない。全然ない。
どのくらい無いというと、登熟した穂に水がかかると穂についた種子がそのまま発芽するくらい休眠が無い。ヤバいよ。
一旦発芽が始まってしまうと、種の中のデンプンを分解する酵素が働いてデンプンが糖になっていきます。
糖はデンプンよりもべたべたしているため、製粉特性とかも下がります。ヤバいよ。
しかもコムギ、収穫期が5月~6月くらいです。
で、今年は九州・四国あたりでやけに梅雨入りが速かったですね。
知り合いの農クラスタでは「まだ麦が刈れてねぇ!」と阿鼻叫喚でした。
特にオチはないですが、まあこんな感じで。