君野イマとか君野ミライとかそれは官僚が決める事か?
どうも皆さんこんにちは。
さて、最近にわかに注目を集めだした環境省の萌えキャラ「君野イマ」と「君野ミライ」です。
公式サイトはコチラですが、忙しい方は特にご確認いただかなくても大丈夫です。
原典を自分でも確認したいというヒマな知識欲溢れる方はご覧ください。
この2人は何者かというと、環境省がパリ協定を踏まえた温暖化対策である国民運動の「Cool Choice」のためのイメージキャラクターです。
先週の土日あたりからツイッター上で話題になりだしたこの2人、どうやら2017年あたりから地下アイドルのごとく細々と活動を続けていたみたいですが、環境省のツイッターアカウントが8月21日に改めてキャラ紹介したところ漸くブレイクの日の目を見たようです。
【環境省のキャラ紹介①:君野イマ・ミライ】
— 環境省 (@Kankyo_Jpn) 2020年8月21日
ぐうたら生活を送るイマを変え、世界を救うため、並行世界のもう一人の自分、しっかり者のミライが現れ、COOL CHOICEを伝授する。
果たしてミライは、イマを変えることができるのか。
イマは、変わることができるのか。https://t.co/SVNHmA9OAa pic.twitter.com/MVW7fkHgyo
これに対してついったランドでは概ね酷評、
曰く「中央省庁が萌えキャラとは何事だ」という「中央省庁だからダメだよ派」、
曰く「身長158cmの女子高生がキモイ」という「女子高生キャラだからダメだよフェミニスト勢」、
曰く「イマちゃんの方がイイ」という「企画としてダメだろ論」、
などなど。
だいたい上のようなパターンに話題が集約されるので、それぞれ見ていきたいと思います。
【中央省庁はお堅い?】
中央省庁が「お堅い」というイメージを払しょくするためにあれやこれやと頑張るのは、経済産業省所管の独立行政法人情報処理推進機構の「パスワードーもっと強くキミを守りたい」とか、やっぱり経済産業省の「セキュリーナ(YouTube注意)」とか過去にもありましたので、まあ、今更という感じでしょう。
【158cmの女子高生はキモイか】
フェミニスト勢が女性キャラに目くじら立てるのは今に始まったことではありません。
それについては、北信氏の指摘がもっとも正鵠を射ているのではないでしょうか。
はっきりしましたね。この環境省のキャラのように、
— 北信 (@k_tash_n) 2020年8月22日
・巨乳でなくても
・スカートにシワがなくても
・露出が少なくても
・扇状的な表情でなくても
それでも表現規制派は叩くんです。理由は全て後付けなんです。『萌え絵が気に入らない』。彼らにとって表現を燃やす動機はそれだけで充分です。 pic.twitter.com/BOiWf2309f
なお、16-17歳の日本人女性の平均的な身長は157~158cmらしいです。いくら理由は後付けとはいえ、非難の対象は自分の言葉で正しく表現して頂きたいものです。
【感情を官僚が指図するということ】
「イマちゃんの方がイイ」というのは、好みの問題のような気もしますが、この企画に通底する「何となく違和感」を最も表現しているのではないでしょうか。
この企画はそもそも「Cool Choice」です。つまり「お前ら、こっちの方が環境にイイんだからそれを選べよ」という地球温暖化問題を錦の御旗にした、行動変更を促すものです。
一方、「萌え」というのは感情です。しかも、その感情を抱く本人の内部の、かなりナイーブな感情です。ところがどういうわけか、図柄やデザインの様式と勘違いしている人が多いように思います。
この「萌えは感情」という根本を理解すると、「お前ら、こっちの方が環境にイイんだからそれを選べよ」というメッセージが如何に傲慢で的外れであり、受け手の気持ちを頑なにさせるものであるかが理解できると思います。
あと、環境省がMinistry Of Environmentだから頭文字がMOEというのも、ちょっと安直じゃねーの?と思います。